約1000年もの間、ヨーロッパをはじめ各国で愛用されてきたシリアはアレッポ地方の石鹸。それは単なる「歴史のある石鹸」にとどまらず、使い心地のよさや安心感が支えてきた年月である事を、お分かりいただけると思います。添加物や香料は一切使用していません。3日間熱を加えて練り上げ、自然乾燥で約2年熟成させます。
重さ約180gと通常の石鹸の2倍ほどの大きさがあります。
アレッポの石鹸は2タイプ
どちらも原料のオイルは、地中海地方原産のオリーブオイルとローレルオイルを使用しています。違いはオイルの比率です。添加物や香料は一切使われていません。昔ながらの釜焚きですので、石鹸を作った時に出るグリセリンがたっぷりと含まれています。
ノーマルタイプ
オリーブオイルをふんだんに使用したスタンダードタイプの石鹸です。オリーブオイルは人の肌とよく似た組成を持つオレイン酸を多く含んでいます。そのため、汚れを落としつつも脂肪酸を補うので、洗い上がりのお肌になめらかな潤いを残します。また、スクワレンなどの成分も含まれておりますのでお肌を健康に保ちます。デリケートなお肌の人にオススメな伝統的な石鹸です。
アレッポは千年の時を超えて
今から約1000年前、雅な平安時代の日本からはるか遠い地中海地方ではアラブ・イスラム文化が繁栄のさなかでした。アレッポもシルクロードと地中海とを結ぶ交易地として大いに賑わい、世界中から多くの商人が集り、アレッポの特産品のひとつとして石鹸も高い人気を博していました。15世紀には、オスマン帝国の首都へ年間500トンもの石けんが輸出されていた事が記録に残されています。
17世紀にはいるとヨーロッパの商人たちによって石けん作りの技術が持ち帰られ、ヨーロッパにも石けんブームが興りました。
そして、様々な時代を経てきた今日、営々と伝統を守り、つくり続けられてきたこの石鹸はアラブ・イスラム圏・ヨーロッパのみならず海を越えて広がっているのです。1000年を超えて愛され続けてきたアレッポの石鹸。いまだ健在です。
アレッポの石鹸で髪を洗う
アレッポの石鹸で「髪を洗う」と聞くと、「え?固形石鹸で。。。」と思われる方もいらっしゃるでしょう。髪の毛もお肌と同じたんぱく質。なめらかな潤いを残してくれることに変わりありません。特に「エキストラ40」はローレルオイルがタップリと使われていますから、その香りとさっぱり感はまた格別です。
力をいれずに、頭髪の上で滑らすようにまわしてみてください。きめ細やかな泡が立ってきます。なかなか泡立たなくても、2度洗いめには泡だってくることでしょう。そして、頭皮を指先でマッサージ。その後のすすぎは大切です。丁寧に。髪の毛のキューティクルなどを損なう事無く洗えるので、髪が本来持っている自然のツヤを与えてくれます。
髪の毛がすでに痛んでしまっている方の場合(主に髪が細くなっています)、すぐには本来の状態には戻れず、石鹸が髪に馴染むまでしばらくかかることがありますが、ぜひ続けてみてください。きっとツヤのある髪に戻ることと思います。